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モリゾ |
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マネの描いたモリゾ |
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ゆりかご |
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ワイト島のウジューヌ・マネ |
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夏の日 |
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ニースの港 |
Berthe Morisot(1841~1895)
フランスの印象派を代表する女流画家である。また同主義随一の女流画家としても重要視される画家の一人でもある。速筆的で大胆かつ奔放な筆触と、明瞭な色彩による絵画様式で、姉エドマなど近親者や身近な知人の人物画や風景画や静物画を制作した。特に女性特有の感受性で描かれる母と子、画家の娘などを画題とした作品は、男性の視点では見られない、繊細さと穏健さを醸し出している。また、モリゾが師事した同時代の大画家エドゥアール・マネの作品のモデルを度々務めるほか、同氏との師弟関係以上の恋愛的な感情を持っていたことも指摘されている。
1841年、ブールジュ市長であった父と、ロココ美術の巨匠「フラゴナール」の遠縁にあたる母の間に生を受ける。幼少期に姉エドマと共にジョゼフ=ブノワ・ギシャールの下で絵画を学びながら、ドビーニやギウメなどの作品に影響を受ける。その後、パリに出てバルビゾン派のジャン=バティスト・カミーユ・コローに学び、戸外で制作活動を始める。
1864年にサロン初入選後、ルーヴル美術館で模写をおこなっている最中にサロン画家アンリ・ファンタン=ラトゥールの紹介で、エドゥアール・マネと出会う。マネに大きな感銘を受け、以後多大な影響を受けるほか、クロード・モネ、ルノワール、カミーユ・ピサロ、フレデリック・バジールなど、「バティニョール派」(後の印象派)の画家たちやエミール・ゾラなどの美術批評家と交友を重ねるようになる。彼らとの交友で次第に独自の様式を確立、その様式の完成は、師エドゥアール・マネの作風にも変化をもたらした。
1874年、エドゥアール・マネの弟ウジェーヌ・マネと結婚、4年後の1878年には娘ジュリー・マネが誕生。結婚後も第4回印象派展(1879年)以外の全ての印象派展に参加するなど精力的に作品制作をおこなう。1895年死去。
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