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Jacques-Louis David(1748~1825)
18世紀フランス新古典主義最大の巨匠である。厳格で理知的な構図・構成と非常に高度な写実的描写、そして運動性の少ない安定的場面展開などを用いた絵画を制作し、フランス絵画界における新古典主義の確立者となる。また静謐で説明的な光彩表現や当時としては最先端の考古学に基づいた細部の描写、歴史的主題における英雄的性格なども同主義の典型として位置付けた。
1748年、パリで生まれるも幼少期に両親を失い、叔父に育てられる。幼い頃から絵画に類稀な才能を示し、当時最も高名な画家のひとりであったフランソワ・ブーシェに学ぶことを望むものの叶わず、ジョゼフ=マリー・ヴィアンの許で修行をおこなう。そのため初期の作品にはブーシェの影響を見出すことができる。渡伊中、ローマでルネサンス芸術を学ぶと共に、画家が生まれた1748年に発掘された、ポンペイの古代遺跡の研究に沸く同地で、古代芸術こそ万人に共通する絶対的な「理想美」に最も近しいものとの意識を明確に抱き、以後、古典に基づいた作品を手がける。
またダヴィッドは大規模な工房を構え、アンヌ=ルイ・ジロデ=トリオソン、フランソワ・ジェラール、アントワーヌ=ジャン・グロ、そして「アングル」など後の新古典主義を担う若い弟子を数多く育てた。
画像上から
・「自画像」
・「マラーの死」1793
・「レカミエ婦人の肖像」1800
・「サン・ベルナール峠を超えるナポレオン・ボナパルト」1801
・ 「皇帝ナポレオン一世と皇后ジョセフィーヌの戴冠式」1805~1807
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