2010年11月14日日曜日
グスタフ・クリムト
女性の裸体、妊婦、性など、赤裸々で官能的なテーマを描くクリムトの作品は、甘美で妖艶なエロスと同時に、常に死の香りが感じられる。また「接吻」に代表される、「黄金の時代」の作品には金箔が多用され、絢爛な雰囲気を醸し出している。この作風には琳派の影響も指摘されている。
あまり知られていないが、クリムトはかなりの数の風景画も残している。現在の日本の画家で流行っているSカンバス(正四角形)を愛用し、平面的、装飾的でありながら静穏で、同時にどことなく不安感をもたらすものである。
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